今日の読了本『青梅線レポートの謎』

尋常じゃない読みづらさに序盤は頭を抱えたり。年寄りの文章はこうも読みづらいのかと驚いたが自分の教養が足りていないという結論に落ち着いた。人間は息を吸うところに読点を打つらしい。なのでおじさん構文は読点が多いんだとか。自分が昔書いた文章を読んで読点が多いと呼吸器が疲れていたんだなと思って面白い。6種持ちなので。

259ページと短く、残り数十ページでどう形勢逆転していくんだろうか?と毎回思い、毎回はえ~と感心したりする。良い本はラストを引き延ばさない。

ただトントン拍子に事が進むのでそれはちょっと物足りないというか過程が順風満帆すぎて都合がよすぎると思った。これ以外ありえない!で本当にそれだった、というのは少し単調だ。無駄を省いた結果だろうか。紆余曲折を経る必要がないのでコンパクトにまとめたのか。これを読んだときは想像力が豊かだったので本当にちょっと怖くなったりした。栞は角川文庫でした。